協力の形は問いません。
お互いに関係を築くことで共に成長を目指して歩んでいける仲間を募っています。
現在、FCエスペランサではソシオ会員(個人/商店/企業)を募集しております。
日本でもスポーツを取り巻く環境は少しずつではありますが、変化し、良くなってきています。
しかし、ドイツなどのスポーツ先進国と言われる国や、海外のスポーツクラブが生活に根付き、
文化として存在している国々と比較すると、まだまだと言わざるを得ません。
また、スポーツ種別によっても格差がだいぶあるようにも思います。
FCエスペランサは、新しいスポーツと人との関係を作るべく、活動をしていきたいと考えています。
それは、自分の住む街に、子どもから大人まですべての人たちが関わることのできるクラブがある生活。
週末には友人や家族で気軽にスポーツ活動に参加することができたり、身近なところで、トップレベルの
スポーツを観たり感じることができる環境を作ることです。
スポーツクラブが地域を良くし、価値を高め、人と人を繋ぎ、今までになかった新しい文化を提供する。
その結果、真に地域に根付き、必要とされ、愛されるクラブとなりクラブの歴史が続いていく。
それが僕たちが目指している未来です。
現状の日本という国を見つめると、そういったものが軽視されているような気がしてなりません。
誰もが日本の未来に、このままではいけないという気持ちを持っているのではないでしょうか。
しかし、どう行動して良いのかは分からない。
まず、自分の周りから、自分の住む街から今よりも少しでも良い環境を作っていくこと。
サッカークラブ、スポーツクラブですから、それを通じて地域の問題を少しでも解決し、より良くしていく。
すぐには目に見える結果が出ないかもしれないけれど、何か行動をしなければ、何も変わることはありません。
そしてそれを実現させていくためには、今までとは違ったスポーツクラブの運営の仕方が必要になります。
それが『総合型地域スポーツクラブ』や『ソシオ制度』と言われる仕組みです。
日本ではあまり聞かれない言葉で、成功例も少なく、まだ知らない方も多いのではないかと思います。
ソシオとはスペイン語で「会員」という意味です。
そしてソシオ制度とは、会員の会費によってクラブが運営される仕組みを言います。
有名なのはFCバルセロナや、レアル・マドリー、アスレチックビルバオといったスペインのクラブがあります。
現在もソシオ制度が残っているクラブであり成功例、モデルケースと言えるかと思います。
日本でのスポーツというものは、長い間、学校の体育、部活動や企業のクラブとして行われてきました。
ですから海外のような、地域に密着した地域スポーツクラブというものが育たなかったのだと考えられます。
もちろん、部活や企業主体のクラブの良さというものもありました。
特に部活動というのは、誰もが参加することができ、学校(地域)主体ということもあり優れた制度でした。
しかし、近年では少子化の影響や、様々な時代の変化によって、活動が難しくなるケースも出てきました。
また、部活動のいちばんのデメリットというのは、一過性であることだと思います。
中学校なら中学校、高校なら高校の3年間、正確には2年ちょっとの時間でしか活動ができません。
大人になるにつれ、スポーツが遠い存在になったり、昔の友人と会う機会がどんどん減っていってしまう
というのはこういった制度の問題もあるかと思います。
一方、地域スポーツクラブというのは、カテゴリーはあっても、卒業や引退がありません。
そこにいけば、いつでも自分の好きなスポーツをすることができ、仲間に会うことができます。
そして企業が主体となったクラブチーム。現在のJリーグのクラブなどの多くもこれです。
企業というバックボーン(スポンサー)があるクラブというのは財政的にもとても優位です。
しかし、親会社の経営状態や、景気の影響はそのままクラブ運営にも関わってきますし、
こえまでも、親会社やスポンサーの意向でクラブそのものが消滅してしまうという例もいくつかありました。
また、そうしたトップチームに直接関わることのできる人数や資格は制限されてしまうものです。
ソシオ制度によるクラブの強みというのは、こういった企業や個人のオーナーに依存しない点にあります。
地域の人たち、会員の意志と会費によってクラブが運営されるのです。
ひとりひとりがクラブの運営にも関わることができ、会員や地域のために継続的に活動することができます。
ソシオ制度は、綺麗事ではなく、本当の意味で理想のクラブを追求できる仕組みなのではないかと思います。
この仕組みのデメリットがあるとすれば、軌道に乗るまでに相当な時間と労力がかかるということでしょうか。
何か、アクションを起こすときに必要となるモノの1つに当然、お金や人、場所といったものが挙げられます。
クラブの創成期というのは、ないものだらけなのです。
今、僕たちのクラブにあるモノ。
それはこういう未来を実現したいというビジョン、限られた人材、限られたコンテンツでしかありません。
しかし、そこに可能性を感じてくださる人、それを信じて一緒に活動をしてくださる人を求めています。
会員=家族というのが僕たちの考え方の1つですから、
1人でも多くの家族が加わってくれることを願っています。